雑事~ざつごと~

てきとうにたらたら文章書いてる奴の垂れ流しやら雑記やら。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

シスター・ラフ

 カラオケで「エキセントリック少年ボウイ」を歌ったら笑っちゃって途中でバフってなりました。というか頭が痛くてはなしになりません。
 頭痛が痛いとか素で言っちゃいそうな感じです。

>ギルに水タバコ一本!

 今調べてみましたら、なかなかマイルドらしいですね。フレーヴァーもなかなか豊富ですし。……ただしたばこと極端に相性が悪いという設定しちゃってますから、どうなのでしょう。
 感想、ありがとうございました。
スポンサーサイト
  1. 2006/03/28(火) 20:48:08|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

事情的に眠い。

 訳あって二時間しか寝てませんので簡潔に。
 結局、ネタが浮かばないので書き直しました。描き方が悪いんだね。ほら、膨らんだものー。

Webclap-res

>♀ギルがえらく萌えます。愛らしい。
 ありがとうございます。愛すべき阿呆な子。ギル様はなんであんなに良いキャラクターなのか。拍手&メッセージ、感謝でございます。
  1. 2006/03/27(月) 21:11:57|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

天上世界、奈落への直行路

 昨日ついに見つけたとばかりにとあるCDを買いましたら、目的であったはずの初回特典CDがありませんでした。……いやいやいや、ジャケットにかいてありますってば。BONUSCDのトラックだって。あーもう、この脱力感と怒りをどう表すればいいのか。
 クリリンを殺されたカカロットにはかなわないとは思うけど、だいぶキツイ……。吹けよ、吹くがいいさ錆ついた風ぐらい!

 今日も大量に押してくださったweb拍手だけが救いです。ほんとうに。
  1. 2006/03/26(日) 20:55:19|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ナイフ・ラスト・マン

 B.A.ロンドン・アイだけで一掌編持ちませんでした。何故だ。
 あー、あれか。書き方か。会話ほとんどねーものな。行数稼げぬわけですよ。
 というわけで、さらに間空きでございます。あいすみませぬ。

 先日に引き続き、今日もWeb-clapを大量に押していただきましたことに感謝を。簡単で申し訳ありませんが、安い言で汚さぬよう、簡潔であることを。
  1. 2006/03/25(土) 22:28:01|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

いいわけじみたいいわけ

 寝不足だったもので少々寝ようかと昼寝しましたら、見事に寝過ごしました。と言うわけで下調べの時間もありませんので、明日へくりこしとさせていただきます。
 それと、多量のWeb-clapを押していただいた方、ありがとうございました。
 
  1. 2006/03/24(金) 20:33:40|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

no title

 上手く構成がまとまらない。オチずにだらだらと夜になる。うーん、さすがに無理して書くとダメだな。
 もうロンドンでネタが思いつかないので次回で「ご冗談でしょう遠坂さん」を最終回にします。ご愛読ありがとうございました。
  1. 2006/03/23(木) 20:50:44|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

顎の右の付け根が痛い。

 押せば鈍痛、唾を飲めば響痛、おまけに常時違和感ありと来たもんだ。
 またしても書くタイミングを失ったので、明日になります。下調べ一時間って言ってましたけど、それは実働時間で、本当はその他をやりながらだからもっとかかっているわけで。
 さてさて、それでは久しぶりのWeb clap resといきましょうか。

>……信じられない。オマケに、泣かされた。
>そのうえ、オマケに萌やされた。

 多量の拍手、ありがとうございます。オマケでなくというと、スモルツァンドアルフィーネ(?)でしたかね。ずいぶん前に書いた作品ですが、感想ありがとうございます。
 もやされたのは二つ目の方ですね。正式名は忘れましたが意味は『徒事』の作品。白いイリヤと縞々タイガ。いや、タイガはちょい役ですが。
 これまた感想ご感謝です。

 さて、実の所掌編に手をかけすぎてmarbleなどが疎かになりまくりなわけですが。まあいいや。
  1. 2006/03/22(水) 21:44:54|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ニュートラル・ニュートラル

 昨日、素で掌編のことを忘れてました。しかしだからといって一挙二本更新とかする気は無いです。あしからず。もうネタが無いわけですが。「ハイ・サイ」はどうかけばよいのか判らないし、もう一つのは次回で使ってしまうわけでして。というか、今回の「ホームズ~』も結構下調べで時間使ってます。書く時間三十分、資料に一時間ほど。
 というか、現在でも養子縁組制度が使われているのか確認できてませんので、使われていなかったら使われていた当時の話としてください。
  1. 2006/03/21(火) 20:55:20|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ネタを解説する芸人はアブない

 今回の掌編集のタイトル、特別意味はありません。別に遠坂凛が活躍しているわけでもありませんし。
 タイトルの元ネタになった「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は読んだことがありません。タイトルが面白いからつけただけです。
 ちなみにあとネタが二つしかありません。一クール連続更新を目指してるけど無理そうだ……!
  1. 2006/03/19(日) 21:07:17|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

アンダー・ニア・ラプソディ

 お茶を濁す程度で申し訳ないが、構想してた掌編を表に出す。しかしできたてほやほやでストックなんぞあるわけがない。明日は仮称・ベットか仮称・マーケットを出す予定。怠けた能力に活を入れんと。
  1. 2006/03/18(土) 21:14:38|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ac3はできてない

   ACT-2 「閉じない幕」

「ふうん。それが狙いだったんだ」
 士郎はそれですべてを使い切ったとばかりに荒い呼吸で、立っているのもやっととばかりに足元がおぼつかない。
「けど、そんなことに意味はないのよお兄ちゃん」
 当然だ。バーサーカーの攻撃力は、その斧剣にあるわけではない。その怪力から繰り出される一撃が必殺であり、でこぴんだろうが斧剣の切っ先だろうが関係なく、当たれば死ぬ。士郎のしたことは、単にリーチを狭めただけに過ぎない。
 故に、その一撃は未だ健在である。まるで塀が紙であるかのように引き裂き、アスファルトが砂であるかのように抉る。当たれば終わり、近くにいれば巻きこまれる。あらゆる行動が破壊に直結したそれは、無限数の爆撃と変わりない。
 舌打ちしてアーチャーは士郎を抱え、破壊を尽くすバーサーカーから引き離して乱暴に地面へ放った。
「貴様にしては上出来だ。本当は野垂れ死のうとかまわんのだが、それではセイバーが消えるからな」
 口端だけを吊り上げて、アーチャーは黒弓を構えた。
「……アルトリア」
 力を入れることもできず士郎は転がって、ただ悔しさだけが募らせた。
 アーチャーが手にする矢は今までの簡素なものと違い、数倍も大きく精巧に、そして矢というにはあまりにも形状の違う剣矢を番え、暴れ狂う巨体に狙いを定める。
I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う)
 凛がコートのポケットから取り出した宝石を指の間に挟み、狂戦士が踏み出すのと同時に魔力を解放し、魔弾として射出した。光の礫は弧を描いて夜を裂き、鋼の巨体へと肉薄する。バーサーカーはそれ自体の攻撃力が致死に値しないと踏んだのか腕を伸ばして受け止めようとして、空振った。元より下級の宝石が通じないのは百も承知として、凛はその巨体ではなく、それを支えるアスファルトと足を狙った。
「■■■■■――――!?」
 黒い弓がしなる。張りつめた弦が震え、そして放たれた。象られた螺旋は自ら廻って空気を穿ち、そして目標へとただ一進する。
 狂戦士が腕を振り回すが、しかし崩れた体勢のせいで思うように対抗できず直進する剣矢の軌道を逸らす程度の働きにしかならない。心臓を穿つはずだった軌道は、崩れたアスファルトに埋葬された。
「残念ね、アーチャー。せっかくのチャンスだったのに」
「いいや、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。これこそが正しい。――“壊れた幻想”(ブロークン・フアンタズム)!」
 残骸の中から爆ぜる光は瓦礫に吸収されつつも、それを上まる熱量でバーサーカーを焼き尽くす。宝具一個の消滅は、それほどの破壊を引き起こして狂戦士ごと瓦礫を焼滅させた。
「やった……?」
「手ごたえはあったが、怪しいところだな」
 アーチャーが渋るのも、部品が無くなるほどに焼かれ、炭化したバーサーカーを目の前にしているのにそれを余裕としているところだ。まるで鼻歌でも奏でるかのような軽やかさで、彼女は不適に笑う。
「驚いたわ。まさか、バーサーカーを一回とはいえ(ヽヽヽヽヽヽ)殺すなんて」
 黒い表面がひび割れ、筋繊維が蠢いて繋がりだし、足りない分が生み出される。血の通う薄紅の束は、吐き気を催すようにグロテスクに高速で再生し、数十秒も経つと皮膚が作り出され、まったくの元通りにバーサーカーは作り直されてしまった。
「まさか、宝具を持っていないとは思ってたけど――」
「そう。この体自体がそうなのよ。一級攻撃以外受け付けない鎧、死んでも蘇る不死身性。そしてバーサーカーの身体能力。紅茶とミルクみたいに相性がいいと思わない?」
「生憎と、私はストレートの方が好みだ」
 螺旋の剣矢を構えたアーチャーが答え、張りつめた弦を指から離す。高速で飛翔する螺旋剣は、いま一度狂戦士へと迫る。
 闇のように空洞と思われた場所から眼球が覗き、その瞳が直進する螺旋を捉える。バーサーカーはまだ完全に直りきっていない右腕を後ろへと引き、半円を描くように振り上げた。
「■■■■■■■■■■――――――――――!!」
 幾百の獣が合唱したような唸り声が響き、同時に螺旋剣は空高く昇っていく。バーサーカーの指が多少崩れているものの、もう一度死ぬことにくらべれば大したことでもないだろう。
「……む。同じ攻撃は通じないようだな」
「ええ。同じ方法で無様に死ぬなんて、バーサーカーが許すはずないもの」
 歌うように、囀るように、機嫌良くイリヤは続ける。
「でも、あなたに興味が湧いたわ。一度でも殺すなんて、それなりに名の知れた英雄なんでしょう?」
「偶然強力な武器を拾っただけの、単なる雑兵かもしれんぞ」
「だったら、潰すだけよ」
 応えるように狂戦士は動き出した。その威圧感に相当距離を離しているはずの凛でさえ震え、その恐怖を必死に噛み殺す。コートの中に突っこんで宝石を握るが、痛みさえ麻痺するほど凛はすでに捕らわれていた。
 渇いたのどが出もしない唾液を嚥下すると、凛は違和感を覚えてようやく自分自身が固くなっていることに気がついた。張りついた唇を剥がして、凛はようやく深く息を吸う。ほとんど止まっていたに等しい呼吸は残量が少なく、妨げるものがない場所で窒息しそうだった。
「あらためて思うけど、化け物、ね」
 冬ならば誰もがなのだが、その巨体が吐く息の白さは別物に思える。まるで毒性のガスのようにさえ錯覚するほど、その姿は威圧的である。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが不適に笑うのも当然だろう。自らのサーヴァントが、反則とも思えるほど絶対に近いのだから。
 意識的に空を見上げて目を瞑り、凛は息で夜空を濁す。三度深く吸って深く吐き、ゆっくりと目を開いた。錯覚は、錯覚に過ぎない。絶望だろうと鋼の巨体が吐く息は息に過ぎず、その爆撃じみた攻撃が届くのも肉体の範囲でしかない。凛は恐怖から冷めて、ようやく心を落ちつけた。
「心の準備はできたみたいね。――それじゃあ、そろそろ片付けなさい。ヘラクレス」
 せっかく落ちつけた心に動揺が走る。凛もそれなりに判ってはいたが、はっきりと宣言されるとさすがに取り乱す。
「さすがにギリシャ神話最大ともなると、感心するしかないわね」
 はっきりと認め、そして心を構え直す。マスターとしての力量は残念ながら向こうの方がずいぶんと上であろうと。しかしそれが魔術師という括りに置き換えれるのなら、向こうは単なる巨大な貯水庫に過ぎないことも凛は理解していた。
「アーチャー。あと何度殺せる?」
「殺すだけならば何度でも問題はない。しかし、殺させてはくれんだろうな」
 渋い顔をするアーチャーを見て、凛はずっとため続けていた宝石を全部投入することに決めた。
 バーサーカーは抉られた地面から飛んで上がるとアーチャーの目の前に着地し、同時に左腕を薙ぐ。経っていたブロックの塀が無数の破片になってばら撒かれ、他の塀に当たってそれさえも撃ち砕いた。
 逃げ回る他に生き延びる可能性は薄いが、それでもアーチャーは逃げ回るわけにはいかなかった。両手に黒白の夫婦剣を握り、攻撃を撫ぜ、受け流しながらその脅威にただ歯を食いしばる。その背の向こう側へ行かせないように。
  1. 2006/03/16(木) 20:09:58|
  2. marble phantasm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

あまりにも更新できねーのでできてる部分を四分割して晒す

   SEEN-4 「EXCALIBUR」



   ACT-1 「贋製偽装」

 ゆっくりとした谷のような道の両脇には住宅が途切れ途切れにあり、木々が合間を縫うようにして生えている。ほとんどの家は人々がコートを羽織って襟を立てるように高い塀で世間と壁を隔てていた。緑は冬だというのにその葉を鮮やかに彩り、寒々とした風の中身を寄せて育っている。ゆっくりとした坂の向こうには墓地があり、あまり立派とはいえない墓石が規則正しく並んでいた。
 谷底の溜まりには六つの人影がある。二人は石像のように前方を睨んで立ち止まり、一人は嘲るように坂上から見下ろし、三人は激しく踊って火花を散らしている。バーサーカーが斧剣を重量を感じさせないほど自在に振り回し、二人に叩きつける。アルトリアはインヴィジブル・エアを大きく振りかぶっては打ちつけ巨大な斧剣から身を守っている。アーチャーはどこからともなく手にする鉄矢で巨大な男を射るが、しかし高速で迫る鉄矢は彼の肌に突き刺さろうともしない。
「ちっ。やはりこの程度では牽制にもならんか」
 アーチャーは舌打ちして黒弓に効きもしない鉄矢をつがえる。彼は二メートルはある堀に一跳びで上がり、鉄矢を三本、鋼色の肌を持つ巨人と金髪の矮小な少女を見下ろす、イリヤの足元目掛けて放った。しかしそれはバーサーカーが腕を差し出しただけで中空に止まり、アスファルトに落ちて音を鳴らす。弓兵はもう一度舌打ちした。
 士郎が歯をすりつぶしてこぶしを握る。すりつぶされる歯は不揃いな形がぶつかり、不快な音を立てて脳髄に撒き散らした。それこそ彼が望むもので、さらに足りないと戒めるように彼は掌に爪を突きたてる。傷はない。ただ圧迫されて掌が白くなる程度。必要以上に加熱された溶岩のような怒りが少年の視界を赤く染める。彼は耐え切れないと空を見上げ、珍しい紅月を見ていた。
 その横に立つ同じ凛はコートのポケットに手を突っ込み、その中にある大きな宝石を握り締める。尖ったカッティングが彼女の掌を突き白く染め、途切れた血液が彼女の腕を細く循環する。
「■■■■■■■■――――――!」
 百獣の群すら逃げ出すような声で巨人は咆哮した。夜を劈く咆哮は大気を震わし、幾数の潜んだ動物をその場から逃げ去らせる。それは人の本能さえ刺激し、ただ一つの思いをもたらす。きわめて原始的な、強いものにはかなわないという単純な感情――恐怖。それは人の意識を鈍らせ、判断を誤まらせ、時として致命的な失敗すら決断させる。そして恐怖を発した巨兵はその咆哮さえ遥かに凌いで、彼が振るった斧剣が空を切りアスファルトに激突する。地面はその圧力に震え、自身を壊し、破片が宙を舞っては鈍い音で落ちる。巨大なうしろ盾さえない塀は、掠っただけで蜘蛛の糸のように全体にひびが入り瓦解する。その威力は圧倒的で、まともに当たればおよそ破壊できないものは存在しないだろう。
「……はっ!」
 辺りに火花が散らばる。その量は異常で、花火ならばすでに二発ほど上げ終わっているに違いない。多ければ一秒に三度も弾ける火花は夜を明るくしている。ただしそれは命がけの灯り火で、アルトリアは一撃ごとに神経や筋繊維を潰しながら一撃を堪えている。巨人はただ普通に岩塊を振るうだけで、少女は命を燃やしていく。そして数えるものなどいない無数の剣戟の中、均衡は破られる。巨人はバットのスウィングのように両手で横に斧剣を振るい、少女は躱すことができずその一撃を受け止め、ゴムボールのようにその場から吹き飛ぶ。残像さえ残すような速度で彼女は重力にも曲げられず真っ直ぐに宙を滑ってゆるやかな坂に激突し、鎧とアスファルトで火花を散らしながらなお滑っていく。坂向こうの外人墓地近くまで吹き飛んだ少女は起き上がろうとせず、寝転んだまま。
 士郎は今度こそ掌を突き破った。すりつぶした歯を剥き出しにして、ひび割れた感情でアスファルトを蹴る。
「アルトリア!」
 それを遮るのは、彼が叫んだ少女を吹き飛ばした狂戦士だった。鋼色の肌はまるで高くそびえる壁のように破ることができないことをイメージさせる。事実、アルトリアの一撃もアーチャーの一矢も彼の皮膚すら削ることはできなかった。
「あら、残念。せっかく来たのにもうフィナーレなんて……」
 心底という様子で銀髪の少女は囀る。巨人はただ黙って自身の腰ほどまでしかない士郎を睨み、手に下げた斧剣を士郎に突きつける。
「バーサーカー。一気に殺しちゃダメ、ゆっくりね。蟻をつまむように、ケーキをカットするように、優しくよ」
 胸元を少しずつ抉られる痛みに歯を噛みながら、それでも士郎は目をつむって甘受する。――自身が変ずることを。
 幻想の撃鉄が士郎を打つ。
投影、開始(トレース   オン )
 彼が手に作るのは五尺もの長さを持った長刀、物干し竿だった。
「あら、抵抗するの? するよね。……ふふ、そうじゃないとつまらないもの」
 イリヤは食い込んだ斧剣を引かせ、士郎とバーサーカーの距離を二メートルほど開けさせた。斧剣が士郎を叩き潰し、長刀の切っ先がバーサーカーに食い込む射程。まるでカウボーイの決闘のように、二人は互いを睨みつける。
 士郎は柄を握り、自身の描いた空想に至るにはまだ足りないことを理解して爪先を靴の中で突き立てた。まだ経験が浅い。まだ学習が足りない。まだ気づかない。限界点が近すぎる。士郎はもっと早く自身の特性に気づかなかったことに腹を立てて、脳裏の撃鉄に手をかける。
「だって言うなら、それを超えてやる。――投影、装填(トリガー ・ オフ )
 命を捨てる覚悟があるのなら、魔術師はいつだって簡単に限界を超える。等価交換が世の原則であるというのなら、士郎はそれに見合うだけの代価を支払って、奇跡の欠片を手中にした。それが何であるのかは彼も知らない。しかし、今ある中の大切なものが最初に失われていく。それだけを支払って、士郎は言葉を続ける。
工程完了。全投影同時展開( ロールアウト     バ レ ッ ト ク リ ア )――」
 士郎はその一点だけを睨み、バーサーカーが動くその微かな前運動に集中してたわんだバネを開放した。
「――――非、燕返し( ブレイドワークス )
 巨兵の持つ斧剣。それだけに士郎は自身を全投入する。虚空の中空から鋭く長刀――物干し竿が現れて振り下ろされ、ほぼ同時に現れたもう一本の長刀が囲むように斧剣の動きを狭める。そして、士郎の持った一振りがあらゆる動きを否定するように振り払われた。
 ほぼ同時の三方向攻撃。アサシンが見せた秘剣とは比べるべくもない未完成過ぎるツギハギだらけの幻想は、しかしその斧剣を幾つもの残骸にした。
  1. 2006/03/16(木) 01:08:29|
  2. marble phantasm
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

S×S×S.

 以前構想していた作品をどうにかする方法が思いついてしまったのでかこうかどうかと迷っています。さて、かなりお久しぶりなブログでもあるわけですが、一応作品を完結させる意志があるわけでして。
 作品が出来ていないため沈黙していますが、一応生存中。
  1. 2006/03/04(土) 22:02:49|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。