雑事~ざつごと~

てきとうにたらたら文章書いてる奴の垂れ流しやら雑記やら。

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シリンダー・クロック

 手中の拳銃をこめかみに当てる。ダブルアクション式のリボルバーだ、ハンマーは動かさない。
「既に四発外れてる。確率はハーフだ」
 ああそうだ。六連装式の拳銃に弾丸は一発だけ。既に俺が二発、お前が二発こめかみで空っぽに放っている。がちりとこめかみを穿った音を、生きていたら俺は生涯忘れられやしないだろう。
 引き鉄にかけた指が震えている。眼の奥で赤い色が点滅している。首筋に下りる汗が冷たくて、なのに喉は張りつきそうなほど渇いている。
「いいかげん、長く生き過ぎたかな」
 死にたくはない。まだ四十半ば、人生の下り返し地点だ。五十にもなったら落ち着いて週末はゆっくりと釣りでも楽しもうと思っていた。六十にでもなったら廃れた図書館の本でも借りて読もうと思っていた。
「別に期限は無いだろう。ただ、幕を下ろすなら早い方が良いってだけさ」
 ああ、そうかい。
 震えた指が固まっていく。間接ごと石膏で埋めたように動かない。しっかりと噛み合わせたはずの歯が震えてかちかちと音を鳴らしている。まったく情けないものだった。だがこのまま震えていてもなんにもならないことも事実だった。
「さて、じゃあそろそろ死に往こうか」
 震えた唇を吊り上げて笑う。騙されろよ。
 石膏に固まった指を一旦伸ばしてからもう一度引き鉄にかける。戸惑ってくれるなよ。
「さあさ、お立会い。ここに居ますは今より扉を開ける道化師にござい! 見事茜の花が咲きましたら万雷の拍手と少々の気持ちを以って労い下さい!」
 心の中で数を数える。三、
 引き鉄は絞るものだと教えてくれたのは誰だったろうか。二、
 死に際に浮かぶ顔は居なかった。一、
 死んだら恨ませてもらうぜ。、零。
 ――がちん。
「さて、ここに道化師は面を外しまして……」
 本命の現れでございます。
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  1. 2005/10/26(水) 20:09:51|
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  4. | コメント:1
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はじめまして!
突然の書き込み失礼いたします。

この度、ブログのランキングサイトがオープンいたしました。
  【ブログランキング Bloking】http://bloking.jp
まだオープンしたてのサイトですが、貴サイトのアクセスアップに
貢献できればと思っております。

誠に勝手ではございますが、是非とも参加していただければ幸いです。
末筆ながら、貴サイトの益々のご発展をお祈りしております。
  1. 2005/10/29(土) 19:34:00 |
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